糸魚川ヒスイ商組合
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糸魚川翡翠について

「切磋琢磨」とはヒスイ。
「切」原石を切り出す。
「磨」最終仕上げとして磨き込むこと。
硬いヒスイの装飾品は「切磋琢磨なる努力」によって、より一層美しく輝くのです。


 

翡翠(ひすい)ってどんな石


 翡翠は「空飛ぶ宝石」と言われるカワセミ鳥の別名で『翡』は雄、『翠』は雌を意味します。
翡翠の玉は縄文時代中期(約5千年前)から奴奈川郷(糸魚川)で5世紀頃まで連綿と作り続けられてきました。
その玉の霊力は全国に知られ、求められ配られていきました。
特にこの地域の特殊な技術で磨かれたヒスイ製の勾玉には不思議な力を持っていると考えられていました。皇室の三種の神器の1つの八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)は糸魚川産のヒスイ製大珠とされています。

                

翡翠について

糸魚川産翡翠の特徴

 糸魚川産ヒスイは、世界最古の加工歴史があります。現在、天然記念物に指定され採掘は出来ません。
資源が限定されており、枯渇のなか、旧来からの原石を活用して加工している為、とりわけ貴重とされています。
難点は石にひびが入っている特徴があるため細工が難しく、良質なものは極めて限定されています。

ミャンマー産翡翠について

 ミャンマー産のヒスイは鉱山から採掘された原石で、硬度があり、色も良く、ひびも余りなく良質のヒスイとされています。
しかし、政情が不安定で、原石バイヤーも思うように集荷できないと言われ、採掘量も制限され、原石価格も高騰しています。


翡翠の特徴

@ 硬い石で硬度6.5〜7(ダイヤモンドは10度)という硬さですので硬玉ともいいます。硬い石ですから切って磨くと美しい光沢を発します。
A 緻密な組成でできているので比重も普通の石より重く、3.3〜3.6あり、同じ大きさの石で両手に持ってみると、ヒスイはずっしり重いことに気付くでしょう。
B 良質なものは硬度があり、緑・紫・青・黒など色が濃く、透明度の高いものほど貴重とされています。
 それは、めったに出会うことはありません。こんな特徴を持ち合わせていることから、東洋人はこよなくヒスイを愛し、原石を採取、縄文時代から大珠・ペンダント・丸玉・勾玉などに加工して身に付け、魔物から身を守る護符や呪術具として身に付けていました。


翡翠の効用

○ 古代中国の商人たちは、商談を成功させるのに必ずヒスイの護符(お守り)を右手に握ったといわれています。
○ 慈悲、知識、正義、純粋、忍耐、道徳、音楽性などあらゆる徳をあらわします。
○ 不死を意味し、ヒスイの虎と竜は自然界の力の増減を絶えざる交換を意味していました。
○ 孔子は魂と心を統一する石であると信じていました。古代アメリカの先住民は腎臓病の治療に使いました。
○ ヒスイを蝶々形に彫った護符は愛を成功させるシンボルとされました。女性→男性
○ ヒスイの玉を子供の首にかけると生涯の守護、そして万病の予防になるといわれています。


古代玉作りの里 糸魚川

 糸魚川は縄文時代から古墳時代まで、連綿とヒスイという硬い鉱石を、様々な形の玉に作ってきました。鰹節形の大きな珠(大珠)、半月形の勾玉、管玉、丸玉など、時代によって形も異なりますが、いずれも当地方に産する滑石や蛇紋岩、硬玉(ヒスイ)を素材としている。生産加工した遺構や、加工に必要な砥石類も多く、加工途中の未成品も多く伴出する。これも姫川を中心にフォッサマグナと関係した地質構造などにより、さまざまな鉱物原石が産出するからで、それらに原始、古代から、海岸や川底に美しい色、輝きを持つ石に魅力と不思議さを、古代人は日常生活の中にいち早く取り入れました。加工製品は不思議な魅力をもって他の地域の族長や呪術者に珍重され愛用されました。その結果、ヒスイ玉は北は北海道から南は九州にいたるまで伝播していきました。

 『万葉集』では、『沼名川(ヌナカワ)の底なる玉求めて得し玉かも 拾ひて得し玉かもあたらしき 君が老ゆらく惜しも』と歌われています。翡翠の産地 糸魚川がある越の国にいた、美しく賢い、と評判の高かった奴奈川姫(ヌナガワヒメ)のために歌われた歌です。
この歌は万葉集巻13で歌われ、こう解釈されています。
『ぬな河(現在の糸魚川姫川)の底にあるという不老長寿のうるわしい玉(翡翠)。探し求める玉(翡翠)。川底から見つけて得られる玉(翡翠)なのだろうか。手に入れて君に贈りたい。玉(翡翠)のような君が年をとって老いるのが、ほんとうに惜しい。』

 奴奈川姫は神代の時代、糸魚川周辺と特産品である祭祀具「翡翠」を支配していた巫女王です。
姫の賢く美しいとの噂を聞いて、出雲の国 大国主命(出雲大社の祭神)がはるばる当地方に訪れ、求婚を申し込んだと言います。姫は大国主命に歌を贈答し一日後に求婚を受け入れ、結婚したと伝えられています。二人の間には諏訪大社の神「建御名方命」が生まれたとされています。
 神話が物語るように大国主命を奉る出雲大社本殿の裏の真名井遺跡からは、日本でも最高の品質と思われる翡翠の勾玉が出土し、大社に保管されています。

             
                           奴 奈 川 姫